手残り不動産の実質利回り

受水槽と浄化槽がついていた。法律で決まっている点検だけで年7.7万円が出ていく

ロフティチェリーNo.1(千葉県船橋市海神 / 木造2階建 6戸 / 築39年)

法定点検3件の合計
77,200円
受水槽・外灯の電気(年)
111,529円
年間手残りに占める割合
12.9%

この物件には受水槽と浄化槽がついていた。買うときは設備の一項目として見ていた。

設備がついているというのは、法律で決まった点検が毎年ついてくるということだった。 入退去とも稼働率とも関係なく、建物にそれがある限り発生する。

3件で77,200円

手元の入出金明細から、法定点検にあたるものを拾う。

計上月 科目 金額
2025年1月 浄化槽法定検査手数料 9,000
2025年2月 貯水槽清掃点検代 46,200
2025年3月 浄化槽保守点検費 22,000
合計 77,200

3ヶ月に固まっているが、これは明細上の計上月だ。管理会社の収支報告書と明細では 計上月がずれることがあるので、年のどこかで3件出ているという読み方をしている。

貯水槽の46,200円は、管理会社の収支報告書では2025年11月にも同額で出ている。 年1回のサイクルで必ず来る費用だ。

空室でも満室でも同額

この3ヶ月の賃料収入と並べる。

月 賃料収入 法定点検
2025年1月 316,000 9,000
2025年2月 316,000 46,200
2025年3月 259,291 22,000

満室想定は月320,000円だ。2025年3月は賃料が259,291円まで落ちている。 それでも浄化槽の保守点検22,000円はそのまま出た。翌4月の賃料は239,000円だった。

収入が2割落ちても、法定点検の請求額は1円も変わらない。 稼働率を掛けて経費を 減らすような計算をしていると、ここが合わなくなる。

電気代は「おそらく」のまま

受水槽はポンプで水を上げるので、電気も食う。明細には毎月「電気」の行が2本あり、 備考に「おそらく受水槽」「おそらく外灯」と書いてある。

明細に残っているのは2024年1月〜2025年6月の18ヶ月ぶんだ。

用途 最小 最大 18ヶ月平均
おそらく受水槽 4,044 8,995 6,569
おそらく外灯 1,539 2,041 1,726

直近12ヶ月(2024年7月〜2025年6月)の合計は、受水槽が90,035円、外灯が21,494円。 合わせて111,529円、月平均9,294円だ。

正直に書くと、備考が「おそらく」なのは何の電気代なのかを自分で確定できていないからだ。 4年持っていて、メーターがどこについていて何を動かしているのかを一度も確認しなかった。 金額の大きさから受水槽と外灯だろうと推定しているだけで、根拠は持っていない。

合わせると年18.9万円

項目 年額
法定点検3件 77,200
おそらく受水槽・外灯の電気 111,529
合計 188,729

この物件の年間の手残りは税前で約1,464,000円。そのうち188,729円、12.9%が 設備がついていることだけで消えている。法定点検だけに絞っても5.3%だ。

取得価格3,900万円に対して0.48%にあたる。表面利回り9.85%のうち、 0.48ポイントがここで削られている計算になる。法定点検の77,200円だけなら0.20ポイント。

シミュレーターの運営費に管理費と清掃費しか入れていないと、この分が丸ごと抜ける。 月額で置くなら、188,729円を12で割った15,727円を上乗せしておくほうが実態に近い。

越境のほうは、まだ解決していない

受水槽についてはもうひとつ問題があって、 隣地に越境している。建替時に調整するという 覚書があるだけで、解決はしていない。

ただ、それは出口のときに効いてくる話だ。保有しているあいだ毎年確実に効いてくるのは、 越境ではなく点検費のほうだった。

まとめ

  • 受水槽と浄化槽の法定点検は3件で年77,200円。入居状況と無関係に同額で来る
  • 賃料が259,291円に落ちた月にも、浄化槽保守点検22,000円はそのまま請求された
  • 電気代は年111,529円。ただし備考が「おそらく」で、何の電気かを確定できていない
  • 合計188,729円は年間手残り146万円の12.9%、表面利回りの0.48ポイントにあたる
  • 設備の有無は物件概要書に書いてある。書いてある設備には、法律で決まった維持費がついてくる

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